シャーマンキングが復活する

シャーマンキングが復活する。

 

シャーマンキングを知らないひとはとりあえずググってほしい、昔アニメやってたよねってひとは音楽も声優さんも素晴らしかったよねわかるだけどとりあえずリゼルグがモルフィンを手放した描写だけは忘れてほしい、打ち切りした作品だよねってひとは完全版を読んでほしい、そしてマンキンは人生ってひとは握手してほしい。わかる。

 

シャーマンキングとの出会いは、確か友人宅にて録画したビデオを見ていたときだった。わたしは少年漫画よりもり●んやな●よしという少女漫画を読んで育ったタイプの人間だったので、こんなアニメあるんだ、という程度のものだった。

そんなぼんやりした気持ちで見ていた、そこにだ。

 

天使が現れた。

 

天使だった。ほんとに。キラキラしてた。実際描写としてもキラキラしてたんだけど、わたしの目に映る彼はたぶん倍以上にキラキラしてた。

帰ってからネットで検索した。当時はまだダイヤルアップ接続だった。そして沼にダイブした。検索サーチの管理人さんたちありがとう。

そうして、天使ことリゼルグ・ダイゼルくんを好きになった。

 

それからアニメを見始め、お小遣いで単行本を集め、ジャンプを読んで、グッズを買った。リゼルグのシールを額に入れて飾った。ル・ヴォワール編で涙した。アニメ後の本誌で、リゼルグが「モルフィンを手放すわけない」という台詞を言っていて泣いた。そこが彼の芯なんだ。ありがとう、武井先生。

 

だけど2004年、シャーマンキングは打ち切りとなった。みかんだ。

 

連載終了後もいろいろな展開があった。まず完全版。完全版って言ってるけど加筆修正どころじゃない描き下ろしの量だからとりあえず読んでほしい。話はそれからだ。そしてコンビニで買える廉価版。廉価版第二刷。ぜんぶ買った。リゼルグが表紙のものは複数買いした。近所で買いたかったひとがいたらすみません、わたしが買い占めました。棚がシャーマンキングで埋まった。

そうして2011年、舞台はジャンプ改へと移った。ゼロストーリー!フラワーズ!!!嬉しかった。上京した友人がわざわざ書店特典をもらってきてくれた。感謝してもしきれない…きちんとアルバムに入れて保管してあります…。

祭りだった。楽しかった。ハオ様は猫にかこまれてた。かわいい。えっメイデン様?どうなったの?そしてあの…リゼルグ…リゼルグは……?

 

そんな思いを残したまま、2014年。ジャンプ改休刊とともにフラワーズも連載終了となった。

 

もうさすがにここで終わってしまうのかな、と思った。

 

終わらなかった。

 

講談社マガジンエッジにて、シャーマンキング新章開始。

 

すごすぎる。まさかの新章。しかも「シャーマンキング」ってちゃんと言ってる。これができるまでに、一体どれほどの大人たちが動いてくれたんだろうか。そう思うわたしもとうに大人になっている。

その嬉しさ・ありがたさと同時にわたしは後悔した。

「ファンの方たちの声のおかげで」という言葉を見て、そういえば一度も公式さんに対してありがとうという言葉を伝えたことがないな、と。

購入数が支えになっていると思っていた。それも大事だけど、それでも、言葉を届けることって何より大事だ。ありがとうって伝えなきゃ、誰にも響かないし、見えないままだ。

 

ということで、特設サイトがOPENした2018年元旦、わたしはアンナさんの歌を聞きながら武井先生への手紙を書いた。こんなに大好きな作品を、キャラクターを産み出してくれてありがとう、まだまだ続けてくれてありがとう、という言葉をつづった。夜中に書いたそれは汚い字だったけど、書きなおさずにそのまま投函した。編集者さんにもどこかのタイミングで書こうと思っている。

 

シャーマンキングを復活させてくれて、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

シャーマンキング新章が始まるから、マガジンエッジ買ってね、というおはなしでした。勢いで書いたので年とか流れとか誤字とかおかしいところがあっても見逃してください。

最後にこれだけ言わせてほしい。

リゼルグ・ダイゼル21歳さんはいいぞ。